リスニングの重要性2

というわけで、リスニングが大切なのは言を待たないところです(前回の続き)。じゃぁ、どうすればリスニングを効果的にのばせるの?という話になってきますが、私自身の体験からみても、この質問に答えるのは容易ではありません。

私が、本格的にリスニングの伸びを実感したのは、別のところにも書いたかもしれませんが、正直な話留学後のことでした。これもまた別のところに書きましたが、私は留学前にTOEFLの点数が573点しかありませんでしたし、しかもそのほとんどが、リーディングとグラマーセクションからの点数だったということで、私のリスニング力は、別に英語に興味があるわけでもない日本の一般人に毛がはえた程度のものだったのです。

そのおかげで、留学後は人並み以上にリスニングで苦労したという自信があります。なにしろ、こんな情けない英語力で英語学校も行かずにいきなり大学の授業を受けたのですから、われながら無知とはすばらしいものだと思います(行く前にこれが分かっていたら、あの時点で留学したかは微妙・・・)。私の一見果敢な(自分のアホさも省みず留学したという点で)留学体験は、私の勇気というよりはむしろ無知の産物だったわけですな(納得)。

よく、リスニング能力とは、「ひたすら聞いてるとある日突然分かるようになる!」ものだ、という事を良く聞きます。これは特にリスニングに限ったことでは無いと思いますが、人間の能力とは訓練の量に比例して斜め45度に伸びていくわけではなく、しばらく平行線を辿って、あるとき突然ガン!と伸びるものなのです。私の場合は残念なガら、あまりにも学校の勉強が大変で、リスニングがガン!と伸びた事を実感することはできませんでしたが、留学が終わってみればTOEICの点数を見るまでも無く、英語のテレビ番組や映画も結構聞き取れるようになっていました。

留学する前の私は、正直な話リスニングよりも読解のほうが得意というか楽でした。リスニングに関してはAFNなどをよく聞いてはいましたが、聞き取れない部分も結構あり、聞いていることをそれほど楽しめる段階ではありませんでした。一方、読解のほうはかなり自信があったため、ペーパーバックや英字新聞などを読みまくっていました。しかし、留学が終わってみれば、聞き取りの方が読解より数十倍楽になりました。

これは考えてみれば当たり前のことで、例えば日本人の「活字離れ」が叫ばれて久しいですが、「テレビ離れ」、あるいは「ラジオ離れ」ということは全く聞かないという事でも分かるとおり、人間は根本的に「読む」事よりは、「見る」ことや、「聞く」事のほうが得意なのです。というわけで、今では私自身、大分英文に対する活字離れは進んできましたが、リスニングに関してはあまりそのようなことはありません。

言語能力というのは、ある意味自転車に乗ったりや水泳する技能と似ており、ある程度その技能を身につければ、しばらくその技能を使わなくとも、それほど落ちるものではありません。というわけで、私自身も最近英語を使う機会はそれほどありませんが、あまり能力の低下を感じる事はありません(もちろん単語や表現は使わなければ忘れて行きますが・・・)。

特にリスニングに関しては、英語の映画やドラマを見た場合、言っている音の一つ一つは確実に聞き取れています。ただ、知らない表現やスラングがあれば、意味が分からないことはあります。しかし、結局知らないことは調べれば良い訳で、聞き取って分からない単語なり表現はその場で書き取って後で調べればいいだけの話です。おそらく、ある程度英語力が伸びた人たちにとっては、これが最も簡単で効果的な勉強方だと思います。

好きな映画を見て楽しみながら、ちょこっと知らない単語や表現に出会ったらメモって覚えるだけというのは、結構贅沢な英語勉強方ですよね。ただ、完全に日本で日本語の環境で育って、全く英語の「え」の字も無いところからこの段階に達するには、かなりの苦労と努力が必要だということは間違いないと思います。しかし、だからこそ本物のリスニング力を得た時の喜びは格別なものがあります。こればっかしは、ネイティブはともかく、帰国子女などの(例外もいますが・・・)労せずに英語をマスター人たちには分からない喜びですね。

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