役に立つ一言

さて、英語の勉強法に関するお話はこの辺にして、ちょっと軽いお話を一つ・・・。昨日テレビでNHKの「英語でしゃべらナイト」という番組がやってたので、チラッと見てみると、大学教授の猪口さんという方が出演されていました。猪口教授といえば、最近テレビや雑誌に頻繁に出演されているので、ご存知の方も多いとは思いますが、私自身は名前と顔以外、ほとんど教授に関する知識はありませんでした。

確か以前読んだ本の中で西尾幹二が猪口教授のことをボロボロにけなしていましたが、その本によると猪口教授は帰国子女だということでした。さらに、番組の中では猪口教授が様々な国際会議で議長を勤めたりと、いわゆる国際派の知識人だというようなことを言っていたので、なるほどこれは英語の勉強になるかも知れない、と思いしばらく見てみました。

確かに、猪口教授は相当英会話に長けた人らしく、レギュラー出演者の外人タレント(名前は忘れた)も、「猪口教授の英語は気品がある!」と褒めていました。それはいいとして、その番組で私が最も印象に残ったのは、タレントの釈由美子が猪口教授に、「滞在するホテルで自分の部屋の電球が切れた場合、ホテルの従業員にどのように対応を求めれば良いか」、という事を質問した所でした。私も旅行等でアメリカのホテルに滞在した経験が数多くありますが、確かに番組の中で釈由美子が言っていた様に、アメリカのホテル従業員というのは近寄りがたい雰囲気があります。

つい最近、私はあるアメリカの資格試験を受験するためにグアムに行ったのですが、ホテルにチェックインして自分の部屋に行くと、いきなりトラブルが発生しました。なんとフロントでもらったキーが合わないため、到着早々自分の部屋に入る事ができなかったのです。何度もそのキーで開けようと試みたのですが、結局埒が明かないので、フロントに戻って文句を言いました。

いつものように「えくすきゅーずみー、このキーでドアが開かないんスけど」とフロントにいたちょっと太目の現地人の女性従業員に鍵を差し出すと、無言で「ギロリ」と睨むので、少なからずビビってしまいましたが、ここで怯んでは男がすたると思い、堂々とした態度を保ちつつ鍵を「ホレ」という感じで目の前に差し出しました。するとその女性従業員は「部屋番号は?」と聞いてきたので、自分の部屋番号を答えると、すんなりと新しいキーを差し出してくれました。もちろん(?)「アイムソーリー」の一言も言わずにです。

このような対応は、アメリカに住んでいる当時は日常的にあったので、あまり気にはしていませんでしたが、帰国して日本人店員の丁寧な接客に慣れてしまうと、やはり気分が悪いものですね。このケースの場合、絶対的にホテル側が悪いわけですから、「アイムソーリー」の一言ぐらいあって然るべきですが、残念ながらアメリカにおいては、このような接客は日常茶飯事なのです。

それはそうと、先ほどの「英語でしゃべらナイト」の話。釈由美子の質問を受けた猪口教授はそのような場合に使える表現として、「Do you mind if I trouble you?」というのを挙げ、この表現を最初に従業員に対して使うと、その後の状況説明を含めたコミュニケーションがスムーズに行えるようになる、というようなことを言っていました。従業員に何かを頼む際にも、相手のプライドを傷つけない言い方を使うことが大切だ、というようなことも言っていました。

なるほど!と、前述したような経験を持つ私としては、目からうろこが落ちる思いがしました。こんな単純な一言でも、最初に言うのといわないのでは、その後の相手の対応が大きく異なってくるのだな、と妙に納得してしまいました。あのグアムのホテルの従業員も、私が最初にこの表現を使っていれば、もっとマシな対応をしてくれたかも知れません(´∀`;)。

というわけで、英語でも日本語と同様、ホンの小さな一言が大きな意味を持つことがあるわけです。はっきり言って勉強になりました。

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