アメリカ1人旅③

アムトラックの駅まで歩いていく途中にも、国籍不明のオッサンと方向が一緒だったので平行して歩いてるうちに、なんだか妙な連帯感が生まれて会話したりと、一人旅というのはさびしいところもあるけれど、その分だけ周囲の人間と接触するチャンスも多いので、結構楽しめます。やっぱり日本人の団体が集団で歩いていたりすると、さすがに社交的な外人さんたちであっても、なかなか話しかけずらいでしょうしね。その点いつも一人だと、たまに周囲の人たちから優しい言葉の一つもかけてもらえたりして、「人間って、まだまだすてたもんぢゃないな(涙)」などと勝手に感動することもしばしばでした。

とはいえ、やはり一人旅は一人旅なわけですから、確かに孤独といえば孤独ですし、団体旅行のような安心感はありませんから、常に周囲に気を配らざるを得ません。LAのアムトラックの駅で電車を待っている時も、確か夜中の12時ごろ出発だったと思いますが、ひたすら孤独に電車を待ちました。夜もふけてくるにつれ、徐々に駅構内にも人が少なくなり、最終的に、私の周囲にはほとんど人がいなくなってしまいました。

ご存知の方々もいらっしゃるかも知れませんが、アメリカの駅というのはとても広いです。それに加えて、なんとなく暗い・・・というか大分暗いです。これは駅に限ったことではありませんが、アメリカの建物の中というのは概して暗いです。私が思うに、アメリカ人というのは日本人と比べて、蛍光灯などの強すぎる光に対して、本能的な嫌悪感があるのではないでしょうか?

それはそうと、夜中で人影が無くて暗い。それに加えて徐々に怪しい人影が目に付くようになりました。根っからの小心者で、しかもアメリカでもかなり保守的な田舎村から出て来た私にとって、これはかなりの恐怖でした。LAといえば、数年前、夜中に車で買い物に出かけた日本人の若者二人が強盗に殺される事件があった場所だよな・・・。などと、不吉なことを思い出してしまいました。

周囲にポツリポツリといる電車待ちの人々を見てみると、皆無防備にも、デカイ椅子にもたれかかるようにして、口をあけて気持ちよさそうに寝ていました。「この状況であの態度とは、なんて度胸だ!」と関心している場合ではなく、私もとっさに自己防衛本能を働かせて、彼らの真似をして無防備に寝ている振りをしてしまいました。

人は森の中で不運にも熊と出会ってしまった場合、死んだ振りをして熊の気をそらすことにより、難を逃れることが出来るといいます。今思えば私もとっさの自己防衛本能で、貧乏な一旅行者を装うことに成功し(別に装わずとも見た目そのまなのだが・・・)、難を逃れることが出来たのかも知れません。ここで、一人旅の教訓が一つ、「郷に入れば郷に従え」ということです。

それはそうと、しばらく待つと、やっと電車が来ました。電車に乗り込むと、一日の緊張と疲れからすぐに眠ってしまいました。気がつくと、サンフランシスコ近くの街に到着し、そこでサンフランシスコ行きのバスに乗り換え、無事サンフランシスコに到着しました。思ったよりサンフランシスコは都会でした。まず気がついたのは、アメリカに来て初めて目にする「吉野家」の看板でした。「こんなところに吉野家が・・・」という感じで、なじみのオレンジ色の看板を見た瞬間、感動で胸が一杯になり、涙が溢れんばかりに感動してしまいました(ちと、大げさかも・・・)。絶対にサンフランシスコにいる間に一度は吉野家に行くぞ!とその瞬間心に誓ったのでした。つづく・・・。

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